活動報告

みんなでセンターへいこう!-神奈川県動物保護センター見学会
Posted on:2017/4/10:みんなでセンターへいこう!-神奈川県動物保護センター見学会

【第三回 みんなでセンターへいこう!-神奈川県動物保護センター見学会】
2017年4月10日(月)、無事に第3回目の神奈川県動物保護センター見学会が終了しました。
12名の方のご参加を頂きました。
多すぎず少なすぎず皆さんと交流をしながらの見学会を行う事ができました。

桜が満開で晴れ間も見える素晴らしいお天気の下、本日もセンター業務課長の岩屋さんから事業概要などについての座学からのスタートです。
様々なデータを数字で教えて頂く事は現状を正確に客観的に知る事ができます。
センターの歴史、犬猫についてはもちろん、他の収容動物のこと、動物由来感染症のこと、マイクロチップについてなど多岐に渡りご説明くださいました。
ご参加の皆さんが頷いたり驚かれたりしているお姿に意識の高さを感じました。

続いてはinu*maruさんのレクチャーです。
なぜセンターの犬達を撮る事になったのか、センターに暮らす犬達は本当に”かわいそう”なのかなど、収容された犬達とファインダーを通して会話をしてきたinu*maruさんの説得力のある言葉の数々に皆さん深く頷いていらっしゃいました。
決してボランティアさん達に丸投げではない実態がおわかり頂けたのではないかと思います。
 
一旦、休憩を挟み様々な思いをクールダウンしてから施設内の見学へ向かいました。
昭和47年に設立されたままの施設が物語る時間と歴史は参加者の方々の心にどんな事を語りかけてくれたでしょうか。
見学をしながら業務課長さんに質問をされたり、参加者さん同士での意見交換をしたり有意義な時間を過ごしました。

今日も猫さんの収容はたくさんでした。
今日の犬達の収容頭数は比較的少なめでしたが、ゼロではありません。
処分機が稼働する事はありませんが、頭数が増えたら処分の決断せざるを得ない場合もあるのが現実です。
殺処分ゼロのその先の一番大切な事は何なのかを感じて頂けていたらと願います。

お天気がよかったので、屋外で生活してる中型のふれあい犬達や、センターからの直接譲渡犬や候補生に選ばれた子たちとも交流できました。
午前中はドックランと呼ばれている遊び場で自由な時間を過ごしたりしています。
お昼休みに職員さんに遊んでもらっていた新入りくんは本当に嬉しそうでした。
ただ、立派な柴犬であるそのこは古くない首輪をつけており、放浪犬だったそうです。
飼い主さんが見つけてくれる事が一番の幸せです。
 
収容犬もふれあい犬も譲渡対象犬や候補生たちも、職員さんたちの手厚い愛情やケアを受けていました。
収容犬たちの散歩の回数を増やす方向で努力もなさっているそうで、センターで暮らす犬たちの環境も一歩一歩改善へと向かっています。

その後は、丘の上にある慰霊塔へ皆さんとお参りに行きました。
参加者の方でお線香をご持参くださっている方がいてお気持ちを大変ありがたく感じました。
季節ごとに職員さんによりお花が植え替えられ、清々しいほどの空気が漂う場所です。
なぜ、慰霊塔が清々しいと感じる方が多いのか、疑問に思われた方はぜひ見学会にご参加ください。
 
慰霊を済ませて一旦解散し、ご希望の方達と譲渡を含む”ふれあい”を目的とした広場へ移動。
こちらにも職員さんが常駐し、基本的なトレーニングをしてくださったりしています。
周囲の自然豊かな環境も相まって優しい時間が流れています。

人懐こい小さなワンちゃん達と癒しの時間を過ごして…
一緒に連れ帰りたい気持ちをグッとこらえて、見学会は終了となりました。
これほど動物達の命と向き合い、限られた人数の中で精一杯のケアをしてくださる施設をもっと充実し、更に意義ある施設へ建て替える為の建設費のご寄付をこれからもよろしくお願い致します。

今回の参加費(お1人¥1000:合計12,000円)は主催であるtumugu=つむぐ=プロジェクト×inu*maruがとりまとめ、全て神奈川県動物保護センター建設費への寄付とさせて頂きました。
今だからこそ、建て替え前の今しかできない見学会です。
ぜひ実際に見て感じて頂けたらと思います。
 
第4回目は5月15日、第5回目は6月12日見学会開催予定です。
お1人でも多くのご参加をお待ちしております。

文責:池澤