みんなでセンターへいこう!-神奈川県動物保護センター見学会
Posted on:2017/5/15:みんなでセンターへいこう!-神奈川県動物保護センター見学会
【第四回 みんなでセンターへいこう!-神奈川県動物保護センター見学会】
4回目となる、神奈川県動物保護センター見学会も無事に終了いたしました。
参加9名様で、多すぎず少なすぎずほどよい人数でした。
本日もセンター業務課長の岩屋さんより、センターの業務内容など概略についてのご説明を数値を元にお話頂きました。
レクチャーの時間を見学会のプログラムの中に組み込んでいるのは、センターについてきちんと知って頂きたいからです。
皆さん熱心にメモなど取られながら聞き入っておられました。
動物由来感染症などについてもご説明頂けるのはセンターならではの内容だと思います。
お話の内容は資料としてお持ち帰り頂けます。
次に見学会の共同主催者でもある、写真家のinu*maruさんからのお話です。
inu*maruさんはつむぐプロジェクト同様、神奈川県動物保護センター登録の啓発ボランティアであり、収容されている動物達を撮影されています。
なぜ撮影をする事になったのか・・・。
それまではセンターは怖く哀しい場所というイメージで足が向かなかったinu*maruさんが様々なご縁に導かれセンターへいくようになり、建て替えが決まったセンターの歴史をフィルムに刻み、残してほしいという依頼をうけて写真撮影の活動がはじまりました。
その後、あしげくセンターを訪れ、センターから保護ボランティアにレスキューされていく犬猫をレンズにおさめていく中で、inu*maruさんが感じていったこと・・・そんな興味深いお話にご参加の皆さんも感銘を受けられた様子でした。
レクチャーが終わり休憩を挟んで、いよいよ施設内の見学です。
昭和47年に”処分するための施設”として設立されたセンター。
今では建物は古くなり、設備的にも収容される動物達の環境として完璧とは言えませんがその分、職員さん方の精一杯のケアに優しさを感じます。
手術室、処置室などを見学、昨日は”うずら”が鳥の収容室にいました。
インコは譲渡されたそうです。
続いて猫が収容されているお部屋へ。
本来は検査室として利用するお部屋なのですが、以前の多頭飼育崩壊の成猫収容の際、近接する猫舎の収容では場所がたりず、検査室を仮の猫舎として現在利用中とのこと。
成猫ばかりですが、先月より少し減っていてホッとしました。
昨日は猫引き出しボランティアさんも参加されていて引き出しに立ち会う事ができました。
幸せを掴めますように!
その後は譲渡対象またはセンターのふれあい犬として選ばれた犬達が暮らす犬舎へ。
古いですが屋根付きの屋外でちょっと変わった形のドッグランもあり運動もできます。
ここでは、保護ボランティアである”アニマルプロテクション”さんが、次に引き出す犬達の健康チェックなどに来られていて、貴重な場面に立ち会う事ができました。
鎌倉で収容された強面だけど痩せてしまっているボクサーがチェックのために職員さんとアニプロさん達と屋外に出て、初めて会うはずのアニプロさん達に甘える仕草は心に響きました。
様々な保護団体さんが、特に大型犬を檻から出す時には緊張するとおっしゃっているのをお聞きしますが、大小もさることながら身体を張って生命と向き合うお姿に感謝と尊敬の念を抱かずにはいられません。
その後は多くの犬達が収容される地下室へ。
今は稼働しなくなった処分機もこちらにあります。
先月より収容犬の数は増えていました。
柴系、猟犬系、ミニチュアダックスが犬種別では多かったです。
稼働しなくなって煙突も撤去された処分機には蜘蛛の巣が張っていました。
参加者の皆さんはどう感じられたでしょうか。
勇気を出して見学会に来てくださった事、皆さんの背中に感謝しました。
その後は丘の上の慰霊塔へ全員でお参りに行きました。
先月は桜が満開でしたが、すっかり緑が深くなりより一層、空気が澄んでいる事を感じました。
ご参加の皆さん、手を合わせてくださりありがとうございました。
アザミがきれいでしたね。
ここで一旦終了し、アンケートなどを回収させて頂いてから、ご希望の方々と”ふれあい広場”でチワワとトイプードルに癒されました。
先月にいたダックス2頭は無事に幸せを掴み卒業したそうです。
見学会はこのような流れとなります。
センターの建て替えに向けての取り壊しは、現時点では計画通りに進むと年内スタート予定とのことです。
「今」を見て頂けたらと思います。
来月もお待ちしております。
文責:つむぐプロジェクト 池澤