活動報告

音楽劇「ぼくの声きこえる?」:神奈川県動物保護センター公開イベント
Posted on:2015/10/24:動物のいのちの大切さを考える音楽劇:「ぼくの声きこえる?」

2015年10月24日、平塚市にある神奈川県動物保護センターにて、神奈川県動物保護センター主催で『動物愛護のつどい』が開催されました。
イベント企画が持ち上がった当初より、今年度はtumugu=つむぐ=プロジェクトのプログラムを是非に!とお声をかけてくださり、実現の運びとなったしだいです。

当日プログラムは、これまでの活動ではじめての屋外上演。
ふれあい広場近くの芝生の広場に舞台を構え行いました。
屋外での上演は天候に左右されるので、週間天気予報を気にして当日まではらはらどきどきでしたが、大変ありがたいことにお天気にめぐまれ、暑くも寒くもないちょうどよい陽気、おかげさまでつどいイベント開場の13時から卒業犬を連れた御家族や、お子様連れのファミリィーなど数多くの方がお運びくださいました。

私たちのプログラムは14時30分から第一部上演。
みゅーまるによるミニコンサート、音楽劇『ぼくの声きこえる?』には、来場者だけでなく普段センターでお仕事されている職員さんもいらしてくださり、音楽劇をご覧になって目頭を熱くされているお姿も。保護された放棄された動物にふれ、動物たちがおかれている状況に胸をいためているからこそ、ジョンの声がさらに深く届くのでしょう。
そんな声をきくことがなくなるように、行政と市民ボランティアがしっかり連携をとって、今後の改善にむけてさらに歩んでいく必要性をさらに強く感じました。

休憩をはさんで第二部は15時30分より、マイロ・ドッグスクール田野裕子による『犬との正しいふれあい方教室』
こちらは裕子先生の愛犬で元保護犬ダルメシアンのエリーさんのデモをまじえて、正しい犬との挨拶の仕方、もし公園などで、ノーリードの犬にであってしまった時の対処方法「木になろう」ほか、愛犬の呼び戻ししつけの仕方などをお伝えしました。

第一部、第二部ともに来場者のみなさん熱心にご覧になってくださり、それぞれに感じてくださったようで、アンケートでもたくさんのうれしい感想をいただきました。

今回、イベントが実現にいたったのも、数年越しの神奈川県動物保護センターとの信頼関係があってこそ。
たくさんの保護団体さんが、神奈川県動物保護センターの登録ボランティアとして長年活動してきた中、tumuguとして活動を立ち上げた当初、これまで啓発ボランティアのカテゴリーはなかったため、年一度開かれる登録ボランティア会議にも出席する資格をいただけませんでした。
啓発をしていくにあたり、最前線で命に向きあい、身を削り活動されている保護、譲渡ボランティアの方々が抱える現状の声、行政側が抱える問題などを聞かずしての啓発活動は本意ではなかったため、幾度となくカテゴリーを作っていただけるように、そしてボランティア会議への出席を打診してきました。
こちらの活動は随時活動報告としてお知らせ、tumuguの活動として一つ一つ実績も重ねてゆきました。

保護センター内部でも議題にあげて話し合いを重ねてくださり、昨年、平成26年11月10日、神奈川県動物保護センター、啓発ボランティア第一号として、公認していただきました。
そこからさらに連携を深め、平成27年3月15日には、神奈川県庁本庁舎公開イベントの一つとして、本庁舎大会議室にて、主催:神奈川県、共催:みゅーまる、tumugu=つむぐ=プロジェクトで協力、動物のいのちの大切さを考える音楽劇「ぼくの声きこえる?」の上演も行い、立ち見もでるほどの大盛況で終えることができました。

神奈川県動物保護センターは、平成31年度の開設を目標に、老朽化した施設の建替えが決まりました。
「神奈川県動物保護センター建設基金」の寄付も集めつつ、建設にむけて話し合いが行われて、動いております。
建替えが決まり、命を生かす活かす施設へとかわっていく流れにあると感じます。
ですが、まだまだ日々放棄や保護される犬や猫たちが後を立たない現状は減少していく傾向にはあるものの、かわりはありません。

同センターにおいて、犬は2年継続して、猫は1年、殺処分ゼロができておりますが、それはひとえに職員さんたちの努力と、市民の個人、団体ボランティアさんたちが身を削り保護し譲渡しているからこその実績です。
この問題の改善に向けて今こそ力をあわせ、継続して関心をもち、神奈川県から変えていく変わっていくビジョンを提示していくときだと思います。
一人一人にできることは微力でも、それぞれの場所でこの状況をつたえ、できることをしていくことで、少し先の未来が開かれていくと思います。
私たちもこれまでとかわりなく引き続き一つ一つ活動を進めていく想いです。