活動報告

『いのちつないだワンニャン写真展2017』受賞作品の写真展
Posted on:2018/1/25-28:いのちつないだワンニャン写真展

『いのちつないだワンニャン写真展2017』受賞作品の写真展
2018年1月25日(木)~ 28日(日)、逗子文化プラザギャラリーにて『いのちつないだワンニャン写真展コンテスト2017入賞作品展』、主催:One☆Paw、tumugu=つむぐ=プロジェクト、後援を逗子市、逗子教育委員会にいただき開催いたしました。
寒さが堪えるにもかかわらず、4日間にわたって309人の来場者にめぐまれ、今年で4回目の作品展を無事に終えることができました。

☆小さな命が救われ、共に生きる
 
この写真コンテストは犬や猫と幸せに暮らす方法として、「保護された動物の里親になる」「地域猫の世話をする」といった「本当なら殺されていたかもしれない小さな命が、救われ共に生きる」ことの素晴らしさを多くの人に知ってもらうために2010年より公益財団法人どうぶつ基金さんが毎年開催しているものです。
全国各地の飼い主さんが撮影した写真とメッセージを投稿、各カテゴリーにわかれて投票をうけて、入賞作品を決める流れとなっております。
入賞作品はパネル化され、啓発活動としてのボランティア団体、任意のグループなどの要望に応えて、全国各地で写真展が開催されています。

人の優しさに触れる、また動物たちがまっすぐな魂をもった存在であること、命の温かさがほとばしる写真、メッセージの数々は見ごたえ十分です。
 
来場者の中には、うれしいことに小学生や小さいお子さんの姿もたくさん。
私の中で一人とても印象的だったのが、高学年の一人の男の子。学校帰りらしき時間帯、ギャラリーに立ち寄り、入口にはいるときいっしゅん躊躇して、やんわりまわりをみて友達がいないかどうか確認している風でした。
少し照れながらはずかしそうに、でも目の前にある犬と猫たちの写真に思わずほほをゆるませて、端まで一枚一枚丁寧に写真とメッセージを静かによんで、全部見終わってまたやんわりまわりを確認して会場を後にしました。

帰りがけに、これまでもさまざまな場で配布させていただいてる、アトリエshiのあまのしげ美さんが作成してくださっている啓発小冊子を手渡そうと「どうぞ!」と差し出した時に、「それ、持ってる」といって頭をこくりと下げてその男の子は足早にいってしまいました。
 
「前にもらった」ではなくて、
「持ってる」
 
高学年の男の子、もし友達に見られたら、もしかしたら動物を素直にかわいいなんて表現したら悪気なくからかわれるかもしれないだろうお年頃。会場はとても人目につく場所、それでも足を運んでくれたその気持ち。

「持ってる」という言葉には、以前どこかのタイミングで小冊子を手にし今でも大事に持っていてくれるのだろうというニュアンスがみてとれました。
 
啓発ってこういうことだ・・と、なんだかこちらもとっても心がふんわり。
それぞれの心にそれぞれの速度で届くこと。

これまでも意識してきたことは、これが正しい、こちらが正しいとかそういうことではなくて、まずは知ることへのきっかけ作り、『知る』ための情報を提供していく事。
温かいこと、心がざわざわすること、ふんわりする、じーんとする、ぐっとくる、ぎしぎしと心がきしむこと
そういうことに出逢ったあと、心の目を心の耳を育てていくのは、それぞれ自分。
大人もこどもも関係なく、それはそれぞれに託されている。

育ていく過程は、それぞれに委ねる、私たちができるところ、伝えられるところのラインは踏み間違わないよう、そのラインを見極めるのが啓発の一番の核だとあらためて考える機会ともなりました。
 
継続して同じ場所から発信していくことの意義、根付く、根付かせる・・・。
そっと水を与える。tumuguが思う啓発活動の原点です。

tumugu=つむぐ=プロジェクト
代表 佐竹加代子

追伸:
今回もたくさんの募金をいただき、総額31,265円となりました。
皆様のお気持ちに心より感謝いたします。
 
公益財団法人どうぶつ基金 https://www.doubutukikin.or.jp/