活動報告

みんなでセンターへいこう!-神奈川県動物保護センター見学会
Posted on:2017/9/6:みんなでセンターへいこう!-神奈川県動物保護センター見学会

第8回 みんなでセンターへいこう!神奈川県動物保護センター見学会】
2017年9月6日(水)【第8回みんなでセンターへいこう!神奈川県動物保護センター見学会】を開催いたしました。
参加人数13名内学生2名、幼児1名の参加となり、今年の1月よりスタートした見学会も回を重ね、今月8回目延べ92名の方に見学していただきました。
この企画の種をくださった写真家のinu*maruさん、tumuguのスタッフ、センターと協力しながら見学会を重ねてきて、私たちもまた月に一度センターの現状を見せていただくことで、多くの知る機会、学びをいただいております。

継続して追い続けていくことで、見えてくるものがあります。
今まさに建て替えにむけて計画が進んでいく中、ハード面が新しくなるだけでは、神奈川県の殺処分0の向こう側、今後の動物たちを取り巻く状況がいっきに改善されていくというわけではありません。
まだまだまだまだ課題は積みあがっており、行政が担う役割、ボランティアが担う役割など、引き続き力をあせてそれぞれの役割を担っていく必要を強く感じます。

微力でも何ができるか?
団体としてできること
グループとしてできること
個人としてできること
そのためには、現実を知ることがまず最初に必要であろうと思います。
偏った現実だけでなく、様々な角度から情報を集め、総合的に考えること。
現実を知っていく過程で、この課題はぎゅっと無理をすれば解決する・・・というようなサイズの課題ではないことを知りました。

継続して関わっていく中で、神奈川県における状況も、全国的な流れも、刻一刻と変わっていきます。
そんな中、減少傾向にあるとはいえ、いまだセンターへ収容される犬、猫においては、繁殖期の乳のみ猫の収容数、多頭飼育崩壊はまだまだ多いのが実情です。
活動拠点を神奈川県内とする私たちの活動の中で、神奈川県下において、蛇口がゆるんでいるところはどこなのか?
さらに掘り下げて、知る努力を続けていきたいと思います。
全体像を、細部を、可視化していくことで、それぞれができること!が具体化していくという考えに到ったからです。
そんな中現時点でできることの一つとして、今だからこそ、これまで以上に保護ボランティアを支えてほしいと願います。

それぞれの団体や個人が掲げるビジョン理念に共感できるところに、どうぞお力を注いでください。
減少傾向であることで、もう解決しているように感じてしまうものですが現実はそうではありません。
今はまだ薄皮一枚でつながっているのが実状です。
何かしたい気持ちがあっても、今は事情が許さずできない方もいらっしゃるかもしれません。
そんなときは、是非この課題に継続的に心を寄せてください。

もし目の前に犬や猫がいるのなら、たくさん愛して素敵な笑顔の時間を過ごしてください。
幸せな姿は、何よりも愛を伝える力をもっていると思います。
私たち一人一人の想いの集約が、日本における愛護の流れを、モラルを空気感を作り出しているのです。
日々の積み重ね、一つ一つ、一歩一歩の上に、それらは作り上げられていきます。
動物を愛する一人として、現状を知るために見学会に足を運んでいただけたら幸いです。
一度だけでなく、何度でも見学会は参加可能です。

私たちがしているのは啓蒙活動ではなく、啓発活動です。
その点を強く意識してこれまでも活動を続けてきました。
考える余白はそれぞれにあるのだと考えます。
それぞれが知り、踏み出すきっかけをつくるために、啓発活動をしています。
どれが正しいとか、何が正しいとかの論点ではなく、気持ちよく共生していくためにそれぞれがどう熟成していけばよいか、総意の中にある答えを私個人としても、tumuguとしてもこれからも知る努力を続けていきたいと思います。

次回10月3日の見学会はありがたことに満席となりました。
第10回:11月15日、第11回:12月11日見学会の募集を開始いたしました。
お予約お待ちしております。

tumugu=つむぐ=プロジェクト 佐竹加代子